プラチナ相場の簡単な現状分析と展望

東京白金先物相場は、2月8日の5,300円をピークに、足元では4,700~4,900円水準まで値位置を切り下げている。円安効果が下値を支える構図は維持されているが、ドル建て相場が同6日の1,744.50ドルをピークに足元で1,500ドル台中盤まで急落する中、上昇地合を維持することに失敗している。

年初から2月初めにかけては、国際需給が昨年に続く供給不足になるとの思惑から、内外の白金相場は早いペースで値位置を切り上げてきた。2012年の世界白金需給は40.0万オンスの供給不足(英ジョンソン・マッセイ社調べ)になっているが、最大生産国である南アフリカの生産環境に劇的な改善を想定できない一方、世界経済の拡大で需要見通しが改善する中、今年も供給不足状態を脱するのは難しいとの見方が広がった結果である。

実は、こうした基本的な需給見通しは、現在でも何ら修正を迫られていない。1月に最大手アングロ・アメリカン・プラチナ(アムプラッツ)が経営環境の悪化を理由に採算性の低い鉱区の閉鎖方針を打ち出したのが象徴的であるが、現在の白金相場水準では、「需要に見合った供給量を確保できない」という基本構図は維持されている。

では、何が白金相場を押し下げているのだろうか?

最大の要因は、やはり金相場の急落になるのだろう。従来予想よりも米連邦準備制度理事会(FRB)のバランス・シート政策が早期に縮小・停止・出口に向かうリスクが警戒される中、金相場のピークアウト論が活発化している。東京金と白金の相関係数(-1~+1の間で二つの係数の相関度を示す指標)を調べると、年初から3月1日までで+0.89に達しており、事実上は「金相場につれ安した」との理解で良いと考えている。

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