内外とも急落した石油市場の今後の行方!?

 NY原油はここにきて急落を強いられ、年初来の安値を更新している。もともと米国の原油在庫自体は高水準だったが、それを無視する格好で上昇を続けていた。世界的な景気回復期待を背景にして昨年末からファンド資金が石油市場にシフトしており、原油の上昇トレンドをもたらしていた。さらに米国での製油所の定期修理をキッカケにして、石油製品が急騰を演じ、原油はそれに引っ張られる格好で一段と上伸し、98ドル台まで急伸していた。NY原油期近はクリスマス明けの安値から10.9%も急伸したが、NYガソリン期近は同期間で15.2%も急騰している。
 ところが、欧州の信用不安が再燃し、120ドルを試す動きをみせていた北海ブレントが急落。さらに米国の製油所の定期修理も予想より早く再開するとの情報を受けて、NY石油製品相場がここにきて連日の急落を強いられている。実勢悪の中、強引に買い進まれた反動安ともいえるが、NYガソリンに至っては長期的な需要不振の中でかなり強引に買い進まれた反動もあり、今後の下げもかなりきついとみられている。
 このため、NY原油も地合いを悪化させ、先に述べたように年初来安値を更新している。NY原油期近4月限のチャートをみると、100日移動平均線を下回ったばかりである。一方、NYガソリン期近4月限日足の100日移動平均線までの下げ余地はまだかなり残されており、原油もそれに追随して90ドルを試す可能性も見込まれる。
 さて、東京の石油製品も下値波乱の展開をみせている。キッカケは気温上昇で、需要期限月として大きくサヤを買われた灯油先限が売りの集中的に浴びてしまい、その後、NYガソリンの値崩れに連動して東京ガソリンも急落を強いられている。NYガソリンやヒーティングオイルと国内石油製品の連動性はない。米国から石油製品を輸入しているわけでもないためだが、今年に入って、NYガソリンやヒーティングオイルの動きを指標にする動きが度々みられたが、それが今回はより顕在化してしまったといえる。

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