景気回復の思惑買いが後退し急落する石油市況

 NY原油・北海ブレント、さらにNY石油製品も揃って急落を演じている。景気回復観測を材料にして昨年末から上昇トレンドを鮮明にしてきた石油市場だったが、その思惑が崩れた結果、原油や石油製品の急落をもたらしている。
 景気指標の先行指標として非鉄相場がバロメーターになっている。その非鉄は今週に入って急落を続けており、景気回復に対する懐疑的な見方を市場に植えつけるキッカケにもなっていたと考えられる。ちなみに、NY銅は前週末と比較して4.7%も急落しているが、NY原油は同3.6%の下落である。
 ところで、米EIA(エネルギー情報局)は21日、2月15日現在の石油在庫統計を明らかにしており、原油在庫は前週比414.3万バレル増(1.1%増)の3億7639万バレルとなっている。この時期として1980年以来、過去最高を記録するなど、かなりの高水準を示している。年末と比較して4.6%も増加するなど、在庫は高水準を維持していたが、この弱気な材料を無視して、将来的な石油の需要拡大を材料に強引に買い進まれた反動安はまだ始まったばかりといえる。
 NY原油期近つなぎ日足のチャートをみると、パラボリックの陰転後に相場が急落するなど、今回はきれいに当てはまる動きをみせている。目先の下値としては100日移動平均線の90ドル台も視野に入っていると想定される。NY原油より北海ブレントの下げ余地は大きく、100日移動平均線は110ドル割れを示しており、NY原油の90ドル割れも意識される。

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