シーウェイ、2~5月期の送油量計画が意味すること

19日の海外原油市場では、ブレント原油が前日比+0.14ドルの117.52ドルに留まる一方、WTI原油は同+0.80ドルの96.66ドルとなっている。特にWTI原油期近限月の地合の強さが目立ったが、その一因としてシーウェイ・パイプラインの新たな送油計画が指摘されている。

このシーウェイ・パイプラインは米内陸部のオクラホマ州とメキシコ湾岸を結ぶものであり、「シェール革命」で増産圧力が強まる米内陸部の過剰在庫を解消させるための決め手として注目されている。

同パイプラインは1月に、送油能力を従来の日量15万バレルから40万バレルまで拡大したものの、末端(=テキサス州)の在庫保管能力不足から、1月は18万バレルの送油量に留まっていた。

しかし、同パイプラインの運営会社は、2~5月に日量29万5,000万バレルまで送油量を拡大するとしており、これがWTI原油先物の受け渡し需給に対する緩和リスクを後退させている。

もっとも、昨年のクッシング在庫は週平均で39万3,000バレルの増加となっており、今回の送油計画でクッシング在庫の取り崩しまでもが進むのかは疑問視している。鉄道などを用いたバイパス的な輸送も活発化しているが、少なくとも本格的な在庫取り崩しを進めるのは難しいとみている。

その意味では、米内陸部の過剰在庫の増加ペースにブレーキを掛ける程度の効果を想定しておけば十分であり、ブレント原油とWTI原油のスプレッド解消にはまだ時間が必要とみている。

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