フェブラリーブレイクに襲われているトウモロコシ

 米農務省の需給報告を前にしてシカゴトウモロコシは急落を強いられ、期近3月限は5営業日、新穀12月限は3営業日連続で値崩れをみせている。期近3月限は100日移動平均線を越えたのも束の間、それを下回った後の下げは急ピッチで、目先的には200日移動平均線を試す格好といえる。新穀12月限は将来的な供給増大を警戒して200日移動平均線はもともと回復しておらず、一代の安値を更新しているだけに、期近の下げ余地はまだ十分残されているとも考えられる。
 ところで、期近限月は1月の米農務省の需給報告でタイトな米国の需給バランスが示されたことをキッカケにしてその後急騰を演じた経緯がある。しかしながら、そのタイトな需給バランスの改善の動きが予想され、8日に発表される需給報告での米国の期末在庫は上方修正の見通しとなっている。その期末在庫に関して、ダウジョーンズが集計したアナリストの事前予想平均は6億1500万ブッシェルで、前月の6億0200万ブッシェルから若干の上方修正の見通しとなっている。
 しかし、需要の低迷はさらに深刻化していると考えられる。4日に発表された米農務省の輸出検証高の今年度累計は3億118.9万ブッシェルで、前年同期比56.3%減で、時間の経過とともに減少率は拡大している。需給報告で予想している輸出需要は前年度比で38.4%減の見通しにとどまっており、さらなる大幅な下方修正は必至の情勢である。
 また、エタノール生産はガソリン需要の低迷もあり、2年半振りの低水準に今年に入って落ち込んだままで推移している。需給報告でのエタノール需要の下方修正も避けられないとみられ、市場が予想する小幅な期末在庫の上方修正ではなく、17億ブッシェルを試す大幅な上方修正の可能性もあり得る。

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