インド中銀、新たな金輸入規制を検討中

インド中央銀行は6日、金輸入の追加規制を検討中であることを明らかにした。1月に金輸入関税を4%から6%まで引き上げることを決定したばかりであるが、その効果を見極める余裕もないということである。

昨年のインド金需要は750トンと推計されており、中国に抜かれたものの世界2位の金需要国である。ただ、インドではこうした旺盛な金需要が経常赤字問題を深刻化させる主因となっているため、財務省と中央銀行は金輸入規制を活発化している。

まずは輸入関税の引き上げと言う形でインド国内の金価格に割高感を強めることで、需要にブレーキを掛けることが目指されてきた。実際、昨年のインド金需要は前年比で25%前後の落ち込みになったと推計されている。

ただ、2011/12年度の経常赤字は782億ドルに達しており、前年度の460億ドルからは70%も急増している。特に、直近の7~9月期では対国内総生産(GDP)比の経常赤字は5.4%に達しており、この水準を従来の2~3%水準まで引き下げたいと考えている模様だ。

11/12年度の金輸入金額は492億ドルに達しており、経常赤字の6割以上が膨大な金輸入の結果という異常な状態にある。この状況下では、他の経常赤字縮小策の効果は限定的とならざるを得ず、今後もインド金需要に対しては強力なブレーキが掛かる見通しだ。

一方、前日の当欄でも紹介した通り、中国の香港経由金輸入量は、12年に過去最高を記録している。中国金需要は1,000トン台に乗せた可能性もあり、「インドショック」の吸収は難しいことではないと考えている。需給面で警戒すべきは、むしろ欧米投資需要の方である。

歴史的に金需要は西から東にシフトしてきたが、その終着点である極東が中心帯となるのが、今年の金需給である。

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