白金系貴金属の逆襲高(金売り・白金買い)

 2013年も1月が過ぎ、2月入りとなった。2013年の主要商品(ドル建て)の値動きを見ると、NY金の上値の重さが目立つ。リーマンショック以降、他のリスク商品と比べて、上昇基調が最も強かったNY金だが、足もとは基調に変化が出ている格好だ。GFMSのゴールドサーベイ2012アップデート2では、投資需要の増加などを背景に今年前半に1900ドルを試すとの見通しが示されたが、各国の金融政策の転換も意識され、今年後半に天井予想が発表されている。

 昨年末に懸念された米「財政の崖」問題は、ギリギリの段階で崖からの転落を回避する法案が成立した。米債務上限引き上げ問題も、連邦政府の国債発行枠(債務上限)を5月18日までの約3ヶ月分引き上げる法案が賛成多数で可決されている。また、ギリシャ・ショックに端を発した欧州債務危機も、昨年9月にドラギECB総裁による無制限の国債購入宣言以降、一時的な収束感が出ている。ユーロ高に加えて、世界的な株高に伴う早期の金融緩和解除観測や、脱デフレなどを目指す日本政府と日銀の政策期待や、日本の経常赤字などを背景に、円安ドル高が強まったことなどからドル建てのNY金は下落している格好だ。ただし、円建ての金は、海外安を円安が相殺する格好で続伸し、上場来高値を更新している。同じ金でも、「ドル建て金」と「円建て金」とでは値動きに差異が出ている点には注意したい。

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