中国の大気汚染が深刻化、パラジウム需要の拡大加速か

中国環境保護局は30日、有害な濃霧の総面積が130万平方キロメートルに及ぶと発表した。日本の3倍以上の面積がスモッグに覆われており、特に大気汚染の深刻な北京や天津など中国北部では、ぜんそくや気管支炎を引き起こすとされる世界保健機関(WHO)の安全基準を大きく上回る状況が続いている。
  
北京市は、公用車3割の使用停止、100以上の工場の操業停止、工事現場での一部作業停止など、様々な対策を指示している。ただ、いずれも対処療法に過ぎず、抜本的な対策には程遠い状況にある。

実はこれに先立つ23日、北京市環境保護局は、新たな自動車排ガス規制を2月1日から施行すると発表している。これは欧州の排ガス規制EuroⅤに準拠するものであり、欧州が09年に導入した現行規制と同レベルのものが、いよいよ中国(北京市限定だが)でも導入されることになる。

北京市はこの種の環境規制で先行しているため、直ちに中国全土の排ガス規制がEuroⅤ準拠になる訳ではない。EuroⅣ準拠の規制さえ完全導入されたのは11年、通年で完全施行されたのは12年であり、直ちに規制強化を実施できる状況にはない。

ただ、中国の排ガス規制のペースが加速せざるを得ない状況にあるのは間違いなく、自動車触媒向けの貴金属需要拡大が想定できる。特に、中国市場はパラジウム依存度が高いため、自動車生産台数の回復傾向とあいまって、パラジウム触媒需要の拡大が促されよう。

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