アメリカで銀貨が売れていることの意味

米造幣局によると、1月のイーグル銀貨の販売高が過去最高を更新した。

イーグル銀貨は年初から好調な販売状況にあり、17日には「一時的な」在庫払拭で販売が停止される程にまで売れていた。28日に予定通りに販売再開となったが、同日の販売高は1日で112.3万オンスに達しており、既に1月累計販売高は742.0万オンスに達している。

これは、昨年12月の月間販売高163.5万オンスの4.5倍に達するものであり、月間ベースでは過去最高になる(従来の過去最高は11年1月の642.2万オンス)。

ドル建て銀価格は、リーマンショック前後まで1オンス=10~20ドル水準で取引されていたのが、足元では30ドル水準まで値位置を切り上げている。しかし、価格急騰にもかかわらず米国おける銀貨販売は拡大傾向にあり、その流れはむしろ加速気味にある。

年間販売高だと、01~05年の平均が929.57万オンスだったのに対して、06~10年は2,058.41万トンと、ほぼ倍増している。12年は、過去最高を記録した11年の3,986.85万オンスから3,374.25万オンスまで減少したが、13年は良好なスタートダッシュを切ったと評価して良いだろう。

銀上場投資信託(ETF)に対しては売却圧力も強くなっているが、米国民の間では連邦債務上限の引き上げ問題や量的緩和問題などに対する警戒感が根強く、ドルの購買力が今後も維持されるのかが疑問視されている模様だ。すなわち、通貨としての銀貨で購買力を確保することに魅力が見出されている可能性が高い。

「銀貨が買われている」というよりも、「米ドルを銀貨に両替する動きが活発化している」
との視点が必要と考えている。ドル発行国である米国内で、米ドルよりも銀貨の保有に魅力を感じている向きが増えていることは、現在の銀相場環境を象徴する動きと考えている。

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