南ア政府が、アムプラッツにプラチナ生産の継続を迫る

プラチナ生産最大手のアングロ・アメリカン・プラチナ(アムプラッツ)は、15日に発表した事業再編計画を延期する方針を決めました。同社は、昨年のストライキで経営環境が悪化したことを受けて採算性の低い鉱区の閉鎖を決定しており、最大で1万4,000人の雇用に影響が生じる可能性も指摘していました。

しかし、この発表直後にストライキが発生するなど労働組合の反発は強く、また、政府からは鉱業ライセンスの見直しにまで言及する動きが見られることもあり、1月30日から60日程度の予定で経営陣・政府・労組の三社協議が行われることになります。

これを受けて、28日のプラチナ市場ではアムプラッツの事業再編計画の実現性を疑問視するムードが広がり、急落しています。短期的な過熱感が強くなっていたこともあり、この報をきっかけに短期筋が利食い売りを進めた模様です。

もっとも、2012年の同社のプラチナ生産コストは、南アフリカ・ランド建てで前年比+20.7%もの急伸となっており、事業再編の必要性そのものが低下している訳ではありません。政治要因から強引に生産継続を迫れば、南アフリカの鉱山業界のリスクは一段と高まり、今後は更なる地盤沈下を迫られる可能性が高いでしょう。

事業再編の流れに歯止めを掛けるのに必要なのは、プラチナ相場の水準切り上げであることであって、政治的圧力はむしろ事態を深刻化させる可能性が高いと考えています。

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