世界的な景気回復で強調地合いを鮮明にする原油相場

 NY原油・北海ブレントとも昨年12月からの上昇トレンドを継続している。米国の需給環境に問題はなく、特にガソリン需要の低迷が目立ち、この時期としてガソリン在庫は1990年以来の高水準でもある。しかしながら、ガソリン価格も上昇傾向を示し、昨年9月以来の高値を示現している。今後の需要拡大観測と欧州からの米国向けの製品輸出の後退も警戒され、NYガソリンやヒーティングオイルは堅調地合いをみせている。
 ところで、中国の12月の石油需要が日量1058万バレルになったとプラッツは報告している。通常、日量平均で800万バレル台の需要であるが、冬季に向けた供給拡大や製油所整備の拡充が影響しての大台乗せで、当然ながら過去最高の水準である。景気回復の動きも需要増をもたらしている。24日に発表された1月のHSBC製造業PMIは51.9で、事前予想の51.7、前月の51.5を上回っており、中国の景気回復を実感する状況でもあり、発表後のNY原油・北海ブレントは水準を切り上げる動きをみせていた。
 一方、サウジは12月にかけて減産傾向を強めているが、OPEC全体でもこの第1四半期の供給余力は縮小するとしている。さらに、アルジェリアの人質事件の影響で、中東や北アフリカから欧州向けに輸出される原油や石油製品が低調となっており、供給不安をもたらしている。テロに対するリスクに備える動きからここにきては北海ブレントが上げのリード役となっている。
 IMF(国際通貨基金)はユーロ圏の2013年の経済成長をマイナスと想定している。しかしながら、ドイツの景況感指数が大幅に好転するなど、今後を期待するという意味では、ユーロ圏に関しても強い経済指標が相次いでいる。

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