アジア地域の現物実需が金価格の下値を形成

金価格の9月6日高値1911.60ドルからの調整は、1600ドル割れの買い確認を経て1700越えを経て地合いが変化し、足元は1740~1690ドルを下値に地味な上昇傾向を展開中である。欧州ソブリン・リスクを映しての欧州域内の現物買いフローが存在しているが、世界的にリスク回避傾向となりキャッシュ化指向に傾く中、9月の相場下落時には米国債と米国株への回帰が全世界的に発生した。一旦、リスクポジションから離れ、質への逃避先ゾーンとして選考されたわけである。

仮に、ここから米国資本市場が崩れるケースではGoldが再度、選択肢として指向されることもあろう。ただ、ここからの米国株式市場の調整は、緊縮財政を指向しつつ2012年の景気後退も見込まれる欧州と対を成す形で、世界経済には大きな収縮圧力となってはね返る。もしも、喧伝されるように50%の確率で米国が景気後退に入るなら、金を含む2012年の商品市況の上値追いには限界感が発生してこよう。米金融緩和を映しての上昇もマイルドペースが見込まれる。

ボルカー・ルールの施行で投資銀行系の派手な売買が後退しつつ、足元はNY時間でのETF買いが復活しつつある。長期需給はインド、スリランカ、モーリシャス等新興国、メキシコ、タイ、韓国等アジア中央銀行による金購入が長期的な金の位置付けを変えた。伝統的なインド、中国でのジュエリー・投資需要等実需に加え、外貨準備のバランス調整としての金準備拡大が大きな流れだ。欧州ではコイン等現物買いが強く、大衆需要背景の上げ相場にはリスク耐性がある。現物買い切り型の相場形成から地合は低レバレッジ化している。引続きアジア地域の現物需要が金価格調整時の底値を形成へ。

岡藤商事株式会社
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