2013年商品市場展望

 米「財政の崖」を巡って議会はギリギリまで協議を継続、日本時間1日に崖からの転落を回避する法案が成立した。年明けのマーケットはこれを歓迎して、株高・円安・ドル安でスタートした。FOMC議事録では複数の委員がこれまでの資産買い入れでFRBのバランスシートの規模の拡大に懸念を表明していることで、年内にも量的緩和策解除の可能性が意識され、短期的な上昇に対する調整が入ったが、中国輸出入統計が市場予想を大幅に上振れしたことをきっかけに世界的な株価が上昇。また、スペイン国債入札好調を受けてスペイン国債利回りが低下したほか、ドラギECB総裁が記者会見で、年内のユーロ圏景気回復見通しを示したほか、据置き決定が全会一致で利下げ要請がなかったと発言したことから、欧州圏の金融緩和期待後退から独中長期債利回りの大幅上昇と共にユーロは対主要通貨で全面高・リスクオンの動きが再開した格好となっている。商品市場も全面高の様相で、NY金・NY原油はそれぞれ200日移動平均線を回復した。

 QE3早期終了で、良い金利上昇と共に株高・景気回復となれば、金利のつかない金(GOLD)は天井確認となろうが、楽観論がそう長く続くとは思えない。米国の歳出削減については、2月中旬から月末にかけて到来するとみられる連邦債務上限引上げと合わせて、米景気に対して下振れリスクとなる可能性が再び意識されるだろう。政治的なチキンレースは繰り返される。また、地区連銀グループから2013年投票権を持つのは、タカ派1人、ハト派3人(前年は2対2)。FOMCメンバーのバーナンキFRB議長以下、FRB理事とNY連銀総裁は、8人のうち7人がバーナンキ支持派と見られ、投票権を持たない地区連銀総裁が早期終了説を唱えても、多数決によりQE継続が決まる可能性は高い。よほどの景気回復・失業率の改善がなければ出口戦略は、バーナンキ議長の任期が切れる2014年以降ではないか。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事