TOCOM金先物価格、上場来の最高値を更新です

東京工業品取引所(TOCOM)の金先物相場(期先)は、1982年の上場来高値を更新しました。2011年9月の4,754円を上抜き、新たなステージに突入したことを強く印象付ける値動きになっています。

TOCOM上場前の1980年には小売価格で6,495円という記録もありますが、これまでのデフレ・円高環境において安値に放置されていたのが、漸く国際価格と連動性を強めているとの評価で良いでしょう。主要通貨建ての金相場が軒並み過去最高値を更新している中、まだ円建て金相場は過去最高値まで1,700円近い値幅を残していることが、日本が如何に特殊なインフレ(デフレ)環境に置かれて来たのかを明確に物語っています。

ドル建て金相場は、量的緩和政策の打ち止め・出口を巡る思惑もあって上値の重い展開を強いられています。ただ、金融政策が他国並みの状況に近づく日本にあっては、円建て金相場は強含みの展開が続き易い状況になっています。

どこまでいけば行き過ぎた円高是正と評価できるのかは難しい問題ですが、1ドル=93円前後が実現できるのであれば、ドル建て金価格の変動がなくても5,000円台を達成できる計算になります。

その意味では、安倍政権の進める脱デフレ・脱円高戦略が、金価格動向を考える上でも重要になります。

昨年2月に日本銀行の緩和期待が強まった際には、一時4,654円に到達しましたが、日銀自らが緩和効果に否定的な見方を示したことが円高を招き、金相場も4,000円水準まで反落しました。今回は、日銀もインフレ目標の変更を含めて金融緩和への強いコミットメントを求められており、この流れが続く限りは、TOCOM金先物価格の上場来高値は通過点になる可能性が高いでしょう。

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