クッシング原油在庫が過去最高を更新、マーケットの反応は?

米エネルギー情報局(EIA)が9日に発表した週報では、オクラホマ州クッシング地区の原油在庫(1月4日時点)が前週比+33万2,000バレルの5,008万2,000バレルに達し、過去最高を更新しました。

米内陸部の非在来系原油に対する増産圧力を背景に、急激な在庫積み増しが行われていることが確認できます。前年同期の2,910万5,000バレルからは、実に72%もの急増になります。

本来であれば、WTI原油を期近限月から改めて売り込んでも違和感のない数値ですが、ブレント原油とWTI原油のスプレッドが殆ど変化していないことからも分かるように、マーケットの反応は限定的です。

今週末にもクッシング地区とメキシコ湾岸を結ぶパイプラインの送油能力増強が予定されていることで、マーケットが今後のクッシング在庫取り崩しを先取りしている可能性が高いと考えています。

実際に、前日に紹介したEIA月報では、ブレント原油とWTI原油のスプレッドについて、2012年の17.53ドルから、13年15.63ドル、14年8.25ドルと縮小する見通しが示されています。直近のスプレッドは18.66ドルとなっていますが、国際原油相場との比較で割安感のあるWTI原油に対して、若干の追い風が吹き始める年となりそうです。

もっとも、それはあくまでも「他油種に対して」という条件付きであり、国際原油需給の緩和状態が解消されるのとは全く別問題であることには注意が必要です。

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