EIAエネルギー月報が読み取れること

米エネルギー情報局(EIA)から1月月報が発表されました。

WTI原油の価格見通しは、2012年の94.12ドルに対して、13年89.54ドル、14年91.00ドルが予測されています。13年と14年については、「世界的な需要拡大が供給増で相殺される」とのロジックが採用されており、特に石油輸出国機構(OPEC)以外(=北米地区)の供給増加圧力に強い警戒感が示されています。

短期スパンでも見ておくと、12年第4四半期の87.96ドルに対して、13年第1四半期が90.00ドル、第2四半期が88.00ドルとなっており、需要の端境期となる今年上期の調整リスクが強く警戒されていることが確認できます。

その後は夏のドライブシーズン、冬の暖房油需要期に向けて第4四半期で91.00ドルまでの回復が見込まれていますが、現在の石油需要見通しを前提にすると、今年上期は昨年上期同様に厳しい相場環境が続くとの見通しになっています。

こうした弱気の価格見通しを否定して原油高を実現するには、予測が難しいと明記されている北米のシェール革命の減速、横ばいの生産が見込まれているOPECの減産、前年並みの伸びが予測されている世界石油需要の上方修正などが要求されることになるでしょう。

ドイツ銀行は8日、今年後半の平均価格を115ドルと強気の見通しを発表しています。これなどは、OPECが5月総会で減産対応に踏み切ることを前提としており、需給緩和圧力に対するOPECの対応が実現するか否かは、特に重要と考えています。

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