円建て金相場は昨年高値を突破しました

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

さて、年末・年始のマーケットですが、米議会は「財政の崖」について最低限の義務は果たしたと言えそうです。焦点の所得税減税については、年収45万ドル以上の世界に限って延長することとなり、概ねオバマ大統領案に近い形での決着となりました。加えて、歳出の強制削減措置についても2ヶ月間凍結され、米政界とマーケットはつかの間の休息を得た形になります。

もっとも、中長期の財政赤字削減や債務上限引き上げといった問題については先送りされており、「崖を超えた」と言うよりも、「崖に向かっての歩みを止めた」というのが現状かもしれません。特に、2月末までには抜本的な財政再建策の取りまとめと連邦債務の法定上限引き上げという二つの問題が同時に迫るため、2月中旬から下旬には財政の崖第2弾とも言える懸念に直面することになります。3月末には予算編成も控えており、この問題が完全に解決したと結論付けるのは余りに楽観的でしょう。

米議会が減税失効問題でさえも本当にぎりぎりのタイムスケジュールにならなければ動けないことが露呈する中、リスク投資には依然として慎重姿勢が求められます。

そして金市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(12月11~12日開催)で、幾人かのメンバーが年内の資産購入縮小または停止について言及していたと確認されたことも、大きな懸念事項になっています。実際には、量的緩和第3弾(QE3)の早期終結は難しいと考えていますが、声明文にこのような記載があった以上は、昨年末からの金市場の戻り歩調が冷や水を浴びせかけられたのは否めません。

一方、円建て金相場は、昨年高値を早くも上回りました。タカ派のFOMC議事録を受けて、更に円安(ドル高)が加速していることが、強力な相場押し上げ要因になっています。こちらは、まだ強力な追い風が吹いています。当面は、ドル建て低迷、円建て堅調の流れが維持されそうです。

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