2013年を考えるための、12年コモディティ市況総括

12年の成長率は若干期待外れだった

2012年の世界経済の成長率は、年初時点の大方の予想と比べると、若干弱いものになりました。国際通貨基金(IMF)の世界経済成長率だと、10年の+5.1%から11年は+3.8%まで大きく減速しましたが、12年は更に+3.3%まで下振れしています。

欧州債務問題のユーロ圏実体経済への影響が予想以上に長期化したことや、中国を筆頭としたアジア新興国の成長率見通し引き下げが、コモディティ市場に対しても大きな重石になりました。

CRB商品指数は、12年年初の309ポイントに対して、6月には一時267ポイントまで15%近い急落が実現しています。WTI原油は年序盤こそ100~110ドル絡みの展開になりましたが、需要見通しの下方修正圧力を反映した6月には80ドル割れとなっています。金価格も、他商品市況の軟化につられる形でじり安の展開となり、今年安値(1,526.70ドル)を付けたのは5月中旬になっています。この時期は量的緩和第2弾(QE2)とQE3の狭間で緩和圧力が一服したことに加え、米雇用指標改善で米緩和政策の「出口」が議論された影響も大きいでしょう。今は沈静化していますが、金相場のピークアウト論が活発化したのもこの時期です。

特に、中国の成長鈍化が7四半期連続で続いていることが、年央にかけての工業用素材市況を圧迫しました。豪州では資源ブームの終わりを巡る議論も豪中銀から提起され、豪ドル/円は6月序盤に年間安値(1豪ドル=74.48円)を付けています。

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