内部要因から、現在の金相場の値位置を検証してみると

米商品先物取引委員会(CFTC)が14日に発表したCOMEX金市場の建玉報告(COTレポート)によると、12月11日時点で大口投機筋のネットロング(買い越し枚数)は16万3,699枚となり、前週の16万5,736枚から2,037枚減少しました。

これでは少し分かりづらいので重量換算してみると、11日時点で大口投機筋は509.16トン(前週は515.50トン)を買い越している計算になります。比較しても余り意味はありませんが、年間の新産金が2,800トン程度になるため、概ねその2割弱が先物市場で買い越されていると考えると、理解し易いでしょう。

このCOTレポートの見方ですが、最近の傾向としては400トン前後で売られ過ぎ、700~800トン前後で買われ過ぎと評価される傾向が見受けられます(下図参照)。ギリシャの政局リスクがクローズアップされて金相場が急落した今年5月でさえ、ネットロングの最低値は344.35トン(5月29日)となっています。

このため、米国の財政協議がパニック化しないことを前提にすれば、仮に年末に向けて更にポジション整理が進むことがあっても、残りは100トン前後との推計が働きます。最近の値動きから逆算すると、これは40~50ドル程度の値幅がダウンサイドリスクとして存在することを意味します。

あくまでも過去のデータに基づく推計ですが、現在200日移動平均線のある1,663.80ドル、100日移動平均線のある1,667.30ドル前後を当面の下値目処としてみておけば、十分ではないでしょうか。同水準まで調整が進むことがあれば、改めて長期投資家の買いが膨らむ見通しです。

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