輸出環境が好転した大豆、レーショニングの必要もあり?

シカゴの小麦、トウモロコシ相場が軟調地合を強いられる中、相対的に大豆相場の堅調地合が注目され易くなっています。両者の違いを生み出している最大の要因は、米国産輸出環境の違いであり、それを象徴するデータが13日に米農務省(USDA)から発表されました。

それが週間輸出成約高であり、12月6日までの1週間で大豆は131万9,400トン(市場予測は55万~90万トン)となっています。この数値だけでは分かりづらいかもしれませんが、過去4週間の移動平均は80万5,800トンであり、それとの乖離率でみると+64%に達する堅調な輸出が行われています。

大豆は、前週も114万4,000トンの成約が行われていますが、2週連続で100トンを超える成約が行われたのは5月10日の週以来、約7ヶ月ぶりの出来事です。10月以降は50万トン前後の成約状態が続いていましたが、11月下旬以降は相場上昇にもかかわらず輸出が上振れしていることが、大豆相場の水準切り上げに寄与しています。

これは現物市場の方を見ても明確であり、現物ベーシスは大豆相場が17ドル台に乗せていた8~9月とほぼ同水準まで上昇しています。明らかに産地からの供給を上回る規模の需要が存在することで、レーショニングの必要性さえも指摘され始めています。ブラジルからの供給の遅れもあって、中国を筆頭に米国産回帰の動きが見受けられます。今週は、中国のみで100万8,800トンもの成約が報告されています。

そして、大豆同様に良好な大豆油輸出環境の影響で、米国内の圧砕需要も高まっています。14日には全米油糧加工業者組合(NOPA)が11月圧砕高を発表する予定ですが、10月の1億5,354万Buを上回る1億5,734万Buまでの上振れが市場予測になっています。仮にこの水準になると、09年11月以来の高水準です。

シカゴ大豆は12月7日に15ドルの節目で抵抗を受けましたが、このまま良好な輸出環境が維持されると同水準をブレイクする流れになりそうです。

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