原油相場は実勢悪の中、OPEC総会を意識した展開に

 NY原油・北海ブレントとも12月に入って急落を強いられているが、石油市場を取り巻く実勢悪が認識され、売り直されたためで、11月下旬の上伸がアダになったといえる。
 急落の直接的なキッカケは12月3日に発表された米ISM製造業景況感指数である。3年4ヶ月振りの低い水準となる49.5となり、米国の景気減速懸念を再認識することとなったが、前週までの強気な米経済指標は一蹴している。米国の「財政の崖」に関する歩み寄りがみられないことも、弱材料に反応しやくなったと考えられる。
 その後に発表された米EIAの石油在庫統計で、原油在庫は減少したものの、ガソリン・中間留分在庫の大幅増加に加えて、石油製品の需要低迷も露呈され、実勢悪がまた認識され、下げに拍車をかけ、週明けに89ドル台を示現していたNY原油は85ドル台までの下げをみせている。
 目先的には7日に発表される米雇用統計が注目されるが、ハリケーン「サンディ」の影響で、弱気な数字が示されるとみられており、NY原油・北海ブレントの一段安もまた警戒されている。
 ところで、週明けにはOPEC総会も開催されるが、原油価格の下落が続くと、減産の声も高まる可能性も考えられる。値位置的にはまだまだ減産を主張する水準でもないが、総会に対するみえない圧力が掛かる可能性もあり、来週の原油相場は下げにくくなるだろう。従って、実勢悪を背景にした弱基調も一服するタイミングとも考えられる。
 NY原油期近1月限の一目均衡表をみると、雲の下に位置しており、雲が壁になってまた売り直されている。基調転換にはまだ日柄が必要といえる。

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