Goldman Sachsの金相場見通しを検証する

米金融大手ゴールドマン・サックス(GS)の調査チームは5日、金相場の強気トレンドが2013年に転換する可能性を指摘しました。価格見通しとしては、3ヶ月1,825ドル、6ヶ月1,805ドル、12ヶ月1,800ドル、そして今回初めて発表された14年は1,750ドルとしています。

そのロジックを確認しておくと、1)短期では金融緩和と低経済成長が金相場を支援するも、2)中期的には緩和圧力と米経済回復に伴う実質金利の上昇が拮抗し、3)最終的には米経済の成長が緩和圧力に打ち勝つことで、金相場の上昇サイクルは13年に転換する可能性があるというものです。

要するに、今後は金融緩和という強力なポジティブ材料が、経済成長拡大とそれに伴う実質金利上昇というネガティブ材料に相殺されることで、金相場はピークアウトする可能性があるとの見通しになります。

これは、先週末の「Gold Festival ‘12」のパネルディスカッションでも、強気見通しと弱気見通しを分けるポイントとして指摘されていたものです。引き続き、金相場の中長期見通しのポイントが、米経済動向にあることが確認できるでしょう。

GSは13年遅くに米連邦準備制度理事会(FRB)が追加緩和に踏み切ると予測していますが、仮にそうした政策対応が必要ないくらいに成長が加速すれば、14年末には1,625ドルまで低下する可能性についても注意を喚起しています。一方で、米経済の低迷が続けば金相場の上昇も続く可能性が高く、その際は13年末1,900ドルがターゲットとされています。

「財政の崖」、欧州債務問題、新興国経済の減速など不確実性が高まる投資環境において、米経済の回復をどこまで信頼できるのかが、金相場に対する投資スタンスを決定付けると言えます。だからこそ、足元では「財政の崖」を巡る展開状況に、金相場は過剰とも言える反応を見せているのかもしれません。

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