週刊石油展望

≪海外原油市況≫11月26日週の原油市場は先週対比でほほ変わらずの値動きとなった。
前半はドル安から買われたが中盤以降は米国において良好な経済指標が発表されたことからドル高、商品安の動きとなり売られたが、米国財政問題で前進が見られたことから米国株式市場が戻り、予想外の原油在庫減少が見られたことから再度原油市場は上昇して引けた。
 国内製品マーケットは堅調に推移した。ガソリン市場は木曜日に起きた東燃川崎の装置トラブル、SPOT価格の上昇を受けて原油に対して大幅に上昇した。期近限月はメーカーの市中買い価格が納会値段66,200円を上回る水準で始まったこと、東燃の装置トラブルを受けそれが68,000円台に上昇したこと、東燃がSPOT価格を69,000円に上げたことから堅調に推移している。装置トラブルの具合次第では12月は堅調に推移しそうだ。冬場の需要最盛期であるため元売り各社の採算に対する必死さが伺える。但しアジア・ガソリンマーケットが水曜日に大幅に続落し輸入コストがSRカーゴで66,000円台に下落しているため1月以降の輸入が増加し、局地的に安い陸上価格が出るだろう。12月は需要期で需要増から堅調に推移するかもしれないが、更なる上昇局面においては要注意が必要である。期先限月においても旺盛な投機筋の買いが相場を釣り上げ6月限のクラックが14,000円台を超えて終えた。4月、5月ガソリンより6月クラックが高い変な相場になっている。来春はKPI以外の定期修理がないことおそらくコスモ千葉が4月には本格稼働を予定しているため大幅な減産、装置トラブルが発生しない限りこれ以上の大幅クラック上昇は見込めないだろう。
 灯油マーケットは期近中心に堅調に推移した。こちらもガソリン同様に川崎の装置トラブル、SPOT価格の大幅な上昇から原油に対して大幅に上昇した。但しガソリン同様輸入価格がSRカーゴで72,000円台で見合うため需要、気温次第ではそろそろ高値圏に差し掛かっている。前年比で在庫は大幅に少ないためSPOT市場が高値を維持するようだと不足分は輸入で補われるだろう。対照的に期先限月は原油次第の価格推移となっている。但しガソリン買い灯油売りの4月~6月のポジションに利が乗っているため瞬間的な利食い買いから跳ね易い環境にある。但し4月以降は期近限月に吊られて原油に対してやや高値で推移して来たため不需要期限月にしては高値となりつつある。

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