下落している金価格上昇の可能性あり

NY金価格は、先週金曜日40ドルの下落を見た。そのため、東京金価格10月限は71円安の4352円となった。ファンドのネット買い残との相関係数は0.97%と高く、先週10月30日までに3週連続で買い残が5万枚減少し、19万3千枚となっている。しかし、11月末のファンドの決算期までは更に売りが増えるかもしれない。その意味ではもうしばらく安値が続くかもしれないが、1つの上昇要因がある。

それはギリシャ危機の再燃である。アテネの株価総合指数は、1日10月下旬の高値から16%近くの値下がりとなっている。11月半ばにギリシャの国庫は空になるのに、未だ資金支援が決まっていないからだ。先週のEU財務相による電話会議では結局来週月曜日の12日の財務相会議で結論を出すことだけが決まって、先送りされた。

新たな必要資金は300億ユーロ、財政再建の目標期限を2年延長するに当たり必要とされる資金である。これには3つの選択肢がある。1つは、ギリシャが短期国債を増発すること。2つ目はギリシャの公的債務を整理すること。これは債権国やECBの問題である。3つ目はIMF等の融資の返済繰延であり、IMFの問題である。

ここにきて、ギリシャ政府が4年物の短期国債90億ユーロを発行するという案が検討されていると報道され、上記第二案と第三案がうまく進んでいないということを暗示している。結局ギリシャの債務がカットされる話は、うまくいかず、先送りされるだけのことのようである。更にECBがこのギリシャの新発債を引き受けるかどうかも定かではない。

どうみてもギリシャは破綻、つまりデフォルトに向かって進行しているようであり、フィンランドやオランダがこれ以上の貸付に対して否定的であることも危機は近いと言わざるを得ない。ギリシャには賃金、年金の引き下げが要求されているが、ギリシャ国民はこれに対してゼネストで対抗しそうである。もう後が無いギリシャは、破局に向かって進行を早めていると思われる。

来週12日の欧州財務相会議等で今後の見通しが立つと思われるが、再び欧州に金融不安、財政不安の煙が立ち上り、金価格が反発上昇スル可能性もあり得ると思われる。

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