南米の天候プレミアムを買う動きになりつつあるシカゴ大豆

 シカゴ大豆は南米の豊作を警戒して10月末にかけて15.20ドル台まで急落を強いられたが、その後は急反発を演じている。この戻りをキッカケにしてテクニカル指標である一目均衡表の基調が陽転するなど、テクニカルな買いを招く状況になりつつある。
 急落要因になっていた南米の豊作観測であるが、その思惑も後退しつつある。ブラジルの大豆主産地であるマトグロッソ南部の10月の雨量は53ミリ(平年は135ミリ)で、平年と比べて60%も少なく、乾燥した天気から作付ペースも鈍化している。主産地パラナの10月の雨量は243ミリ(同160ミリ)で、マトグロッソ南部とは対照的に土壌水分がやや過剰ともいえる状況である。アルゼンチンでは長雨の影響で、大豆の作付ロスが10%にも及ぶとの指摘もなされるなど、南米の天候リスクを警戒する状況になり始めている。
 シカゴ大豆相場にはまだ南米の天候プレミアムが上乗せされておらず、これからそのプレミアムを買う動きになることが期待されている。ただし、大豆の作付の最盛期は11月までのため、まだまだ作付は十分にやり直しも可能ということで、今後とも南米の天気からは目が離せない。
 米国の輸出需要は引き続き好調を維持している。10月29日に米農務省が発表した10月25日までの一週間の輸出検証高は6335.8万ブッシェルで、前週の6517.5万ブッシェルに続き、6000万ブッシェルの大台を記録しているが、過去経験したことがないハイレベルの輸出ペースである。9月1日から10月25日までの今年度の累計は3億0930.7万ブッシェルで、前年同期比48.7%増となっている。この旺盛な輸出需要よりも南米の豊作を意識して急落を強いられたシカゴ大豆であるが、現在の戻り局面では改めてこの輸出が再評価されている。

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