大豆は、ポスト・ハーベスト・ラリーへ

CBOT大豆相場は、概ね1,500セント台中盤で揉み合う展開が続いている。10月下旬の商品市況は急落し、10月22~26日の週のCRB商品指数は3.0%の急落となった。しかし、大豆相場は当該期間に逆に1.8%の上昇となっており、商品市況全体の中では相対的な底固さが目立つ状況にある。

最大の要因は、9月の急落を受けて現物市場が安値拒否の姿勢を鮮明にしていることだ。9月はハーベスト・プレッシャーによる短期的な需給緩和リスクが強く警戒され、定期相場は9月4日の1,789.00セントをピークに、10月15日には1,485.75セントまでの急落地合になった。ただ、現物市場の方はこうした急落相場を必ずしも支持しなかったことで、収穫圧力の一巡と連動して、定期相場でも安値是正の動きが強まり始めている。

直近の10月28日時点の収穫進捗率は87%(前週80%、前年同期85%、平年78%)に達しており、既に主要生産地の収穫作業はほぼ完了した状態にある。このため、手元資金確保のための新穀売却の動きは一服しており、逆に需要家からの引き合いの強さが現物相場を押し上げている。

10月に大豆相場は漸く底入れを確認した状況にあるが、ガルフの現物ベーシスは9月末の77.50セントに対して10月31日時点では86.50セントまで上昇しており、こうした現物市場の動向が定期相場の下値不安を大幅に後退させている。ここにきて中国から大口の輸出成約報告も増えており、定期相場が1,600セント台回復を試す流れには何ら違和感がない。既にハーベスト・ローは確認した可能性が高く、徐々にポスト・ハーベスト・ラリーに移行しよう。

最大の下落リスクは南米の生産動向になるが、アルゼンチンでは多雨、ブラジルでは降水量不足が指摘されており、豊作見通しの織り込みには慎重姿勢が目立っている。

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