ハリケーンSandyの影響で石油製品価格上昇

 10月29日のNYガソリン、暖房油価格はハリケーンSandyの影響を受けて上昇した。嵐のため、1929年の大暴落記念日だったNY証券取引所は休場となった。ハリケーンSandyは米国東海岸を襲ったハリケーンの最大級の規模になっている。瞬間最大風速は時速85マイル(140km)、周囲1600kmが暴風雨圏に入っており、カリブ海ではすでに66人が死亡している。米国の証券債券市場は30日火曜日もクローズされる可能性がある。ハリケーンで市場が閉鎖されるのは27年ぶりのこと。

 NYSE EuronextとNASDAQ OMXグループは水曜日は状況によっては開場されるという。貴金属市場、エネルギー市場、外国為替市場等も通勤が困難なため休場となる予定。取引が薄くなった市場では、ハリケーンの被害が経済に及ぼす影響を考えて、安全確保のための買いが進んでいる。こういう時は米国債を買うべきだとR.W. Pressprich & CoのMilstein 氏は述べている。米国十年物国債金利は8/32高の1.7206%になっている。

 米国暖房油先物取引は最高値を更新している。ディーラーはハリケーンSandyによる停電や洪水が石油精製設備を数週間操業が止まることに対してヘッジしている。ニュージャージー州リンデンにある東海岸で二番目に大きい石油精製設備Phillips 66′s はその日量238,000バレルの操業を中止し、 他にも三つの石油精製設備の稼働が停止している。

 NY原油12月限は18セント安の86.10ドルであるが、原油1バレルと暖房油1バレルのクラックスプレッドは45.15ドル/バレルに上昇している。「市場は、ガソリンの在庫が非常に少なく、また冬場に入るため、エネルギーのインフラがどの程度ハリケーンによりダメージを受けるかを注目している。」とドイツ銀行のアナリストは語っている。海岸の道路や空港が閉鎖されるにもかかわらず、NYガソリン11月限は3%以上上昇して、 9.08セント高の $2.7899/ガロンと10月17日以来の高値となっている。 暖房油は、4.71セント1.49%高の$3.1449 となった。

 カテゴリー1となったハリケーンSandyは、月曜日東海岸を襲い、ニュージャージー州のアトランティックシティーを通過中。米国東海岸にある多くの石油精製設備は操業を停止しており、10月19日時点の米国のガソリン在庫は前年比▲7.6%減、留出油は前年比▲16.3%と少なくなっている。

 短期的な商状ではあるが、東海岸にとっては史上最大のハリケーンがニューヨークを襲っており、石油製品価格を中心に上昇している。いまからだと、買いを入れるより、ハリケーン通過後の売りを仕込んだ方がよいかもしれない。ただし、米国東部海岸地方で石油精製設備に甚大な被害が生じた場合は、ただでさえ米国北東部の石油精製能力が不足しているので、ことに暖房油は高値を保ち続ける可能性もある。

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