輸出不振の米国トウモロコシ、再び下値模索へ

 米国トウモロコシの輸出需要の低調さが深刻化・長期化している。米農務省が25日に発表した10月18日までの一週間のトウモロコシの週間成約高はたった14万2300トンしかなかった。例年、この時期は100万トン前後の成約高が当然であり、成約キャンセルが中国による12万0300トンあったものの、成約自体が極めて低調であることを浮き彫りにしている。10月18日までの今年度分の成約高合計は1074万2300トンで、前年同期比47.5%も減少している。ちなみに、大豆の成約高合計は前年同期比36.6%増で、対照的な数字となっている。過去3週間の成約高合計は31万3200トンしかなく、前年同期比で実に90.7%も減少しており、米国の輸出低迷はかなりの重症といえる。
 この輸出低迷の要因として、米国産が極めて割高であること、米国以外に輸出余力のある国が存在していることが挙げられる。
 米国国内のトウモロコシの供給は大干ばつの影響でタイトな状況にあるため、相場の高止まりをもたらしているが、これが輸出競争力を低下させている。また、米南部の畜産業者がブラジルやアルゼンチンからトウモロコシを手当てしているように、南米はまだ輸出余力があり、安価な南米産の手当てに動く傾向が続いている。さらに、ウクライナが今後、輸出市場に参入するとみられ、輸出市場が競争が激化する可能性が高いとみられる。一層、割高な米国産は輸出シェアを失うことになる恐れもあり、米国国内のタイトな需給バランスと輸出市場では異なる側面をみせている。
 これからは需給相場に入るため、その需要動向が相場の大きな変動要因になるため、低調な米国トウモロコシの輸出はシカゴ市場の大きな圧迫要因になり続けるとも考えられる。
 景気減速から米国国内の飼料用需要の伸びも期待されず、またエタノール需要もガソリン需要の長期低迷が影響して、今後の伸びは期待できない状況にある。米国の需要も厳しい状況に立たされている。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事