レンジ取引を続けるシカゴトウモロコシ

 9日に米農務省が発表した生産高予想・需給報告はシカゴトウモロコシにとって強気の内容になったものの、イタリアの信用不安を前にして急落を強いられている。
 さて、米農務省による生産高予想は123億1000万ブッシェル(イールドは146.7ブッシェル)で、前月の124億3300万ブッシェル(同148.1ブッシェル)から大幅に下方修正されている。生産者が収穫の実感として、予想以上にイールドが低いとみていたが、その通りの結果となっている。
 イールド低下もあって、エンドユーザーの買いの動きも台頭している。シカゴ期近12月限の6.40ドル台では断続的に買いもみられている。実際、国内の旺盛な需要を背景にして現物価格も上昇している。
 しかし、今回発表された需給報告で、米国の飼料用需要が1億ブッシェルも下方修正され、結果的に供給減による期末在庫の下方修正幅が限定的になってしまっている。
 注目された中国の輸入は100万トン増加し、300万トンに引き上げられている。今年度の成約ベースですでに500万トン前後、米国産を成約しているため、さらなる引き上げも今後期待される。
 ところで、中国の輸入の上方修正に伴い、米国の輸出も上方修正されるとみられたが、据え置かれてしまっている。EUが50万トン、アルゼンチンが50万トン、それぞれ輸出が上方修正され、中国とのバランスを取る格好になっているが、米国の成約を中心に進めていることを踏まえると、今回の米国の輸出の据え置きは辻褄の合わないことになる。国内需要が旺盛の中での飼料用需要の下方修正も予想外であり、今回の米農務省の米国の需給バランスはかなり厳しいものになったといえる。

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