急騰後の目先のシカゴトウモロコシは下値調整へ

 米農務省は11日、第3回の米国トウモロコシの生産高予想と需給報告を明らかにしている。生産高予想は107億0600万ブッシェルで、事前予想平均(ダウジョーンズ調べ)の105億9800万ブッシェルを上回ったものの、前月予想の107億2700万ブッシェルを下回っている。イールドが122.8ブッシェルから122.0ブッシェルに下方修正されたための生産高の減少である。主産地イリノイのイールドが110ブッシェルから98ブッシェルに引き下げられたことが影響しており、干ばつのダメージをようやく評価した結果と考えられる。
 ところで、9月末に発表された9月1日現在の全米在庫を映して、2012年度の期初在庫は1億9300万ブッシェル引き下げられている。今回の生産高予想の下方修正も加わり、供給全体では2億1400万ブッシェルの大幅下方修正となっている。このため、期末在庫の大幅下方修正につながるとみられたが、輸出需要の1億ブッシェルの上方修正が影響して、期末在庫は7億3300万ブッシェルから6億1900万ブッシェルの下方修正にとどまっている。それでも、17年振りの低い水準で、タイトな需給バランスを印象付ける発表だったと評価できる。
 事前予想から強気の発表になるとみられていたものの、主要アナリストの生産高の上方修正観測もあり、シカゴトウモロコシは発表前に急落を強いられていた分、発表後のシカゴは急騰につながり、10月初めの高値を更新している。
注目は、この強調地合いが続くかどうかである。強気筋からは50日移動平均線の7.80ドル台が視野に入ったとの指摘も聞かれる。しかしながら、9月末の全米在庫発表後の急騰後、ハーベストプレッシャーを受けて半値押しの水準まで下げを強いられたように、今回も時期的にさらに上昇を続けるには厳しいタイミングといえる。

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