アムプラッツのスト拡散、厳しいプラチナ供給環境

南アフリカの鉱山ストのメインステージは、ロンミンからアングロ・アメリカン・プラチナ(アムプラッツ)に移行しつつ、更に深刻なステージを迎えている。アムプラッツは、違法デモに参加している労働者の解雇方針を打ち出しており、異議があれば10月2日の査問会でその理由を述べることを求めていた。これを受けて、一部労働者は職場復帰した模様だが、地下坑道に入ることは拒否しており、依然として操業再開の見通しが立たない状況にある。

逆にストライキは前週時点の4鉱区から他鉱区にも波及し始めており、2週間で2万オンスと推計される減産圧力は、その規模を拡大しながら今後も継続することになる。ロンミンのストライキだけで8万5,000オンス規模の生産が喪失されたと推計される中、単純に白金需給に対する影響を考慮しても、無視できない規模に達しつつある。

ただ、ここにきてストライキの性質に変化の兆候が見られることには注意が必要だ。これまでは、労働組合執行部とは独立して末端の労働者が勝手にストライキを行ってきたため、十分な労使交渉が行えない状況が続いてきた。しかし、2日にはNUM(全国鉱山労働組合)とCOSATU(南アフリカ労働組合会議)が労働者の支援方針を打ち出したことで、ストが拡散するものの労使交渉ができない最悪の状況は脱した可能性が浮上している。

ただ、COSATUが要求している賃金水準は2010年比でほぼ倍増しており、アムプラッツを初めとした鉱山各社がこの要求を受け入れるためのハードルは高い。

仮にロンミン同様に大幅な賃上げを受け入れれば、今度は生産コストの急騰が白金相場の底上げを促す可能性が高い。目先はストライキの展開状況に一喜一憂する展開が続くことになるが、いずれにしても白金相場の値位置が切り上がる流れに修正を迫るのは難しい状況になっている。

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