OPEC総会はゴム市場にとっても軽視できないイベント

 ゴム相場の今後の市況情勢を見極めるうえで30日に開催されるOPEC総会の行方を注意深く見守る必要がある。天然ゴム需給が緩和していると考えられる中でゴム相場の下値が堅いのは、原油高など外部要因に支えられていると考えられるためだ。

 世界指標であるWTI原油は現在、堅調な地合いを維持し60ドルの心理的な節目を意識する展開となっているが、これはサウジアラビアなど中東情勢の不安定化に伴う供給不安の高まりに加え、月末のOPEC総会で予見される協調減産の決定で需給の引き締まり期待感が広がっているためである。

 このため原油マーケットでは原油の世界需給に対し楽観的な見方が誘われ先高感が広がっている。しかし、総会において協調減産の延長期間を巡り、サウジアラビアが9カ月間を主張する一方、非加盟国のロシアは現時点での設定に消極姿勢を示していることから、協調減産に不安な部分もある。実際、商品市況分析に定評のあるゴールドマンサックスは、「OPEC総会の行方を巡る不透明感から原油安のリスクが生じている」と指摘、仮に減産延長が実現しなければ弱気相場につながるとの見方を示した。削減量がサウジに次いで大きいロシアが今のところ9カ月の減産延長を公式に承認していない点を懸念している。

 ゴールドマンサックスが懸念するような悲観的な事態となり、WTI原油が今の値位置から下落する動きを強めた場合、ゴム市場に対しても連想売りの動きが強まり連動安となる確率が高い。今のゴム相場の下値堅さの理由の多くが、原油高や銅、亜鉛といったほかの素材マーケットの上昇にあるとするなら、原油価格が上昇から下降に変化した場合、少なからず影響があると考えるのが自然だ。
 

 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事