金価格は下落する可能性が高い

 金価格が下落するというコメントは非常に書きにくいものである。なぜなら多くの人々が金を購入し、その値上がりを期待しているからだ。しかし、過去にはそうした期待を裏切って金価格が暴落したことは何度かある。直近では2月29日の1日で77.1ドル4.3%下落した日である。その時、ファンドのネット買い残は、221,542枚と今年最大の水準になった。ところで、9月18日、つまり先週の火曜日、NY金に対するファンドのネット買い残は、221,267枚と、2月28日に接近している。驚くことに、2012年のファンドのネット買い残とNY金の価格をグラフに描くと、完全に動きが一致する。その相関係数は0.98であり、これほど高い相関係数はめったに見られるものではない。つまり、ファンドが買えば金の価格は上がり、ファンドが売れば下がるということを今年は厳密な意味でそのとおりだと言える状況である。その中で先週2月の暴落前のネット買い残と同じ水準になった。ということは、いつ暴落してもおかしくない状況と言える。
 更に、NY金価格のチャートを見ると、相対力指数(RSI)80を超えた。通常70を超えると買われ過ぎと言われている。80以上であった過去のチャートを見るとほとんどが急落している。ファンダメンタル的にも13日の米連邦準備制度理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)において決定されたQE3(量的金融緩和第三弾)の効果が他の商品等ではFADE OUTしつつあるのに、金だけが、先週末再び上昇している。これはファンドが売り抜けるために一般投資家を引き寄せるためのひと押しではないかと勘ぐられる。
 この上昇を見て金価格は2000ドルになると夢見る人々を高値掴みさせるための一計ではなかろうか。大量に買い増してきたファンドは、売り逃げるために何でもするだろう。
 金の投資家に嫌われても、金価格は要注意だと言わざるを得ない。

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