週刊石油展望

 先週末のWTI原油は前週比0.56ドル高の51.51ドル、ブレント原油は同0.86ドル高の57.40ドルとなった。

 前週末13日は急反発。中国の9月原油輸入が日量900万Bを超えたことや、イラクとクルドの緊張激化、トランプ大統領のイラン核合意破棄をうかがわせる発言等の地政学リスク懸念から買い意欲が高まった。さらに、クルド治安部隊とイラク軍がキルクーク油田近くで交戦状態との報道から、週明けの東京市場では一段高で始まった。

 先週の海外原油相場は高値警戒感はあるものの、地政学リスクが意識される動きとなった。イラク軍はクルド自治区が実効支配する油田都市キルクークに進行したが大規模衝突には発展せず、製油所やガスプラントなどの石油関連施設をイラク軍が掌握した。また、クルド自治区の治安部隊ペシュメルガはイラクとの境界線を2003年の状態に戻すことで合意したとの報道もあった。週半ばに発表された米原油在庫統計で原油在庫はAPIで713万B減、EIAで573.1万B減と予想を上回る減少となったが、両統計ともガソリン、留出油の在庫は増加しており、ハリケーン「ネイト」の影響による一時的なものとの見方から特段材料視されることは無かった。19日は反落。クルド自治区の独立問題に目新しい動きが見られない中、利益確定の売りが優勢となった。ただし、OPECの協調減産期間の延長やトランプ政権のイランに対する独自制裁の懸念から安値では買い拾われる動きも見られた。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事