ゴムは産地から現物が入着する

 東京ゴム先限は先週12日の夜間取引で11月限以降がキロ当たり200円大台を割り込む下げに見舞われ、先限は195円10銭まで崩れた。9月6日の高値234円70銭からの下げ幅は約40円となった。

 前回の本欄では上海ゴムが下げ過ぎ、玉整理完了を理由に国慶節明けは反転、反発すると述べたが、その反発力は鈍く、11日には中心限月が一時1万3,000元を割込む始末だった。

 それでも、上海の中心限月が円換算でキロ当たり約84円安、東京ゴム先限も約40円安と、いずれも、大きく下げただけに、目先的にはその反動も手伝って反発してもおかしくあるまい。

 ただし、9月29日現在で上海ゴム在庫が44万3,752トン(前年同週35万2,905トン)と極めて多いこと、2018年1月限の中心限月に対して、それよりも2,200元弱安い2017年11月限は古い現物の最終捨場月で、その納会如何では2018年1月限がそれに足を引っ張られる可能性がある。つまり、サヤ滑り現象の恐れがあるということ。

 もう一つ気掛かりなのは、東京ゴム先限が8月2日の200円30銭から9月6日の234円70銭へと急騰した段階で、タイの輸出業者や商社がタイ産地で積極的に現物を成約した形跡があり、それが10月末から来年1月に向けて入着する見通しにある。

 そのトン数はざっと1万トン前後あると伝えられる。ただ、問題なのは倉庫不足の状態にあるなかで、順次入着する現物がスムーズに倉庫に入れられるかのリスクがあるという。従って、1万トン前後の現物が間違いなく入着するかどうかは判らない。

 東京商品取引所の生ゴム指定倉庫在庫の推移を見ると、昨年5月末に9,219トンまで急増した例があるが、この時の東京ゴム先限はその重圧で7月8日に145円90銭まで下落した過去がある。

 4月27日の高値205円10銭からの下げ幅は約60円に達したが、先限が145円90銭へと下げた時点の当限(7月限)は159円50銭で約14円の逆ザヤを形成していた。

 いずれにしても、来年1月に向けて1万トン前後の現物がタイ産地から入着するとすれば、11月以降の東商取生ゴム指定倉庫在庫は急増する恐れがあるわけだ。

 9月末現在の東商取生ゴム指定倉庫在庫は2,705トンだが、これが増加するとともに期近への荷圧迫が強まると判断すべきだろう。

 目先的には東京ゴム先限は高値から約40円下げており、その4分の1戻りは10円高の205円、3分の1戻りは13円高の208円となるが、果たしてどこまで戻せるか。そこが、絶好の売り場になろうか。
 
Sゴム日足1013
 

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