大豆相場が伸び悩んでいる理由も考える

シカゴ大豆相場は、9月4日の1,789.00セントをピークに、足元では1,700セントの節目割れを試す展開になっている。米農務省(USDA)が9月10日に発表した「クロップ・プログレス」によると、9月9日時点で大豆の収穫進捗率は4%(前週発表なし、前年同期1%、平年2%)に達しており、南部を中心に現物供給圧力が強まり始めていることが嫌気されている模様だ。

ガルフの現物ベーシスは、8月上旬の110セント水準に対して、足元では60セント台まで急低下しており、現物需給の逼迫感解消が、そのまま定期相場を押し下げる構図になっている。その意味では、昨日解説したトウモロコシ相場と同じロジックでファンドの買い玉整理が促されているとの理解で良い

12日のUSDA9月需給報告では、生産高見通しが前月の26.92億Buから26.38億Bu(レンジは24.00億~27.39億Bu)まで下方修正されることが予測されている。ただ、大豆に関しては8月以降の降雨が作柄改善に一定の効果があると見られることで、大幅な下方修正のリスクが限定されていることも、上値圧迫要因になる。

もっとも、南米産からの需要シフトで米国産輸出が高止まりする中、大幅な値下がりは許容できない。USDAは新穀需給見通しの発表が開始された5月から4ヶ月連続で需要見通しを下方修正しているが、こうした楽観的なレーショニング見通しが実現しているのか疑問視される。トウモロコシや小麦とは違い、大豆は米国産の代替供給先を確保するのが困難であり、需要家が高値容認を迫られている。

その象徴が、USDAの農家価格1,500~1,700セント上限をブレイクした現在の相場水準と評価できるだろう。1,700セント台でも輸出成約が高止まりする中、USDAの農家価格見通しは明らかに楽観的に過ぎる。比較的早い時期に、改めて上値切り上げを試すとみている。リスク要因は、南米産の生産動向になる。

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