原油下落。ハリケーンによる石油製品の逼迫が遠のいたことなどで。49.75ドル近辺で推移。
金上昇。ドルインデックスの下落などで。1291.0ドル近辺で推移。
上海ゴム横ばい。13320元近辺で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てでおよそ363.4ドル(前週比11.5ドル拡大)、円建てで1293円(前週比33円拡大)。価格の関係はともにプラチナ<金。
●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より
●本日のグラフ「歴史的な水準に達した!?米国のシェール比率」
足元、OPECの高官が減産延長について前向きな発言をする等、原油市場にとって上昇要因と言える材料が出てきています。
すでに今月に入り、複数の大手海外通信社が報じているように、9月のOPECの原油生産量は8月比で増加したとみられます。
この増加した9月の生産量について、OPECは明日、自らの月報で報告することになると見られますが、先述の「前向きな発言」は、このマイナス要因を相殺する意図があってのことであると筆者は想像しています。
目下、OPECや非OPECの動向(発言)に注目が集まっていますが、筆者は引き続き、米国の動向にも注目したいと思っています。
以下のグラフは、米国の原油生産量に占めるシェールオイルの生産量の割合の推移です。
筆者の推計では、2017年8月に過去最高に達しています。
これが意味する点について、すぐに思いつくのは2点あり、1つはハリケーンによって受ける米国全体の原油生産量へのダメージが軽減されてきている(ダメージを受けるのはメキシコ湾での生産)、2つ目は、米国内でシェールオイルの生産量の増加が継続していることを受け、米国全体の原油生産量の増加が継続する可能性がある、という点です。
来週月曜日に米エネルギー省は、9月のシェール主要地区の原油生産量を公表します。引き続き注目したいと思います。
図:米国の原油生産に占めるシェールオイルの割合の推移
出所:米エネルギー省(EIA)のデータをもとに筆者作成