上海ゴム暴落の背景を探る

 東京ゴム先限は先週末(9月29日)にキロ当たり200円そこそこまで下落した。これは、引き続き上海ゴムが下げ止まらず、中心限月(2018年1月限)が1万2,905元(29日)まで暴落したからだ。

 下げるキッカケになったのは27日の夜間取引(日本時間23~24時)で3万枚の売り物が集中、大きく値を下げたという。

 その中心限月は9月6日の高値トン当たり1万7,840元から29日の安値1万2,905元まで、実に4,935元もの下げ幅であり、6月8日の1万2,215元から9月6日の1万7,840元まで、約3ヵ月かけた上げ幅を約半月で消してしまったことになる。

 肝心な暴落の背景だが、明確な材料が見当たらない。あえていえば、前回の本欄で述べたように、天然ゴム生産国会議で輸出削減など市況対策が決まらなかったうえに、上海ゴムの9月限納会が11万6,440トンの受け渡しが重荷になって安納会、同市場の生ゴム在庫が43万トンを突破するなど弱材料が相次いだ。

 要するにこれらの弱材料を背景に相場が壊れた可能性が強まるなかで、10月2日から6日まで国慶節で上海市場が長期休場となるため、『国慶節明けまで買い玉を保有しているのは得策ではない』と判断した大手投機筋中心に投げ物が殺到、投げが投げを呼んで値崩れを起こしたといえようか。

 さて、問題は今後の相場をどう見るかだが、内外ともにケイ線(日足)の足取りを眺めると、基調は戻り売りに転換したと判断すべきか。

 ただ、いわゆる、新しい現物が受渡しされる2018年1月限が、2017年11月限、あるいはすでに納会した9月限の水準まで下落しただけに、目先的には市場が冷静さを取り戻して落ち着けば、突っ込み過ぎの反動も手伝って反発するものと思われる。

 その反発が下げ幅4,935元の3分の1戻りならば1万4,550元、半値戻りならば1万5,380元となるが、3分の1戻りで反発が終了すると、再び戻り売り人気を強める恐れがある。

 しかし、それが半値戻りの1万5,000元台を奪回することが出来れば、逆に買方に歩のある戦いに戻る可能性があるので、下げ止まってからの反発力に注目したいところだ。

 東京ゴムは11月から12月に向けて産地から新たな現物入着のあることを前提に11、12月限が売られているが、ここは200円(先限)そこそこの安値を売り込んで良いかどうか。一度、修正高があると見たい。
 
東京ゴム日足
 

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