“クルディスタン”が地図に書きこまれる日は来るのか!?

原油反発。クルド人自治区の独立運動をきっかけとした中東情勢の混迷の可能性などで。52.19ドル近辺で推移。

金急落。ドルインデックスの急伸などで。1297.7ドル近辺で推移。

上海ゴム反発。14685元近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てでおよそ365.0ドル(前日比2.1ドル縮小)、円建てで1,305円(前日比変わらず)。価格の関係はともにプラチナ<金。

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)
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出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「“クルディスタン”が地図に書きこまれる日は来るのか!?」

一昨日行われたクルド人自治区の独立を問う住民投票は、独立賛成が多数の見通しと報じられています。

この内容を受けて、トルコのエルドアン大統領は、イラク北部のキルクーク地区産の原油を地中海側に輸送する際に利用するトルコ側のパイプラインを止める可能性について言及しました。

クルド自治政府が実効支配するキルクーク地区はイラク国内の最大級の油田地帯で、推定でイラクの生産量のおよそ10%にあたる日量50万バレルが生産されていると見られます。

トルコ側のパイプラインが閉鎖されれば、キルクーク地区の原油が外部へ供給できなくなり、自治政府は重要な財源を失う可能性が出てきます。

一方、クルド人は国を持たない世界最大の民族と言われますが、ISとの戦闘でも知れ渡ったとおり、欧米の協力を得て強力な武力を持っています。

以下の図のとおり、「クルディスタン」と呼ばれる実効支配している地域はキルクーク地区を含むイラク北部以外にトルコ東部やシリア北部、イラン北部に広がっています。

国を持たないだけで、人口も武力も一国あるいはそれ以上のものを有するクルド人が独立を訴えれば、イラク北部の自治区のみならず、後にトルコやイランでの独立に発展し、周辺国の勢力図が大きく変化する可能性があります。

クルド自治政府は今回の投票で9割が独立に賛成としたとしてイラク政府と2年以内の交渉を通じて独立を目指すとする一方、イラク政府は今回の投票を「違憲」とし、関連諸国も今回の投票を無効とする動きが目立ちます。

パイプラインの遮断による「原油の供給減少懸念」に加え、顕在化した独立の機運に対して抑制する圧力が加わることで「中東地域のリスクが高まる」可能性があり、今後も同情勢から目が離せません。

図:イラク・トルコ周辺の地図
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出所:関連資料を基に筆者作成

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