燻り始めた原油急騰リスク

 NY原油(11月限)が、終値ベースで50ドル台を回復してきた。

 先週、石油輸出国機構(OPEC)や国際エネルギー機関(IEA)が月報で、需要見通しを上方修正したことに続き、今週に入り、イラク石油相が追加減産や減産期間延長に言及(「協調減産に関して複数の選択肢を検討」しているとし、「1%の追加減産や2018年末までの協調減産延長が選択肢に含まれている」と)し、世界的な需給改善に向けた期待感が材料視され、年初からの下降チャネルを上抜いてきた。

 このまま、終値ベースで200日移動平均線を上抜くと、6月21日安値を起点とした上昇チャネルが、今後のメイントレンドとして意識されてくる。戻り売り基調から、押し目買い基調への転換となるか否か、200日移動平均線の攻防がテクニカル面からの焦点だ。仮に、終値ベースで200日移動平均線を上抜いてくると、日足だけでなく、週足でも一目均衡表の雲の上限を抜いてくることとなる。週足ベースで三角保合いを上放れれば、さらに強気感が増すチャート形状となる。

 過去の季節傾向からは、夏のドライブシーズンが終わり、冬の暖房油シーズンまでの端境の時期で、どちらかと言えば弱い基調となりやすい時間帯だが、足元の雰囲気は、徐々に下値が固くなってきている印象だ。

 米エネルギー情報局(EIA)週報で、石油製品の在庫が一段と減少し、供給逼迫感が強まっていることが、NY原油価格50ドル台乗せの一因。
 
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