大勢は上向きでゴムの下落は一時的にとどまる公算強い

 短期的なゴム相場は下落している。東京先限は直近高値である230円台から反落して20日に一時200円飛び台まで安値を追った。ここから更に一段と下げて200円割れを意識する値位置まで後退することもありえそうだ。上げ過ぎの訂正安というテクニカルな部分に加え、注目されていた生産大手による天然ゴム価格安定のための討議が物別れに終わった可能性が濃厚であることなどが背景にある。

 9月15日にタイ・バンコクで開催された天然ゴム生産国協議会(International Rubber Tripartite Conference)の会合では、3大生産国であるタイ、インドネシア、マレーシアが参加して低迷する天然ゴム価格を浮揚させるために、生産の削減か、あるいは輸出の削減について話し合った。しかしながら、今回の協議が合意に至ったとの報道がアナウンスされないことで、6月の会合が不調に終わってしまったのに続き9月も物別れとなった公算が強い。

 別な面では、堅調に推移していた銅やアルミ、亜鉛、ニッケルなどのベースメタル類に加え、プラチナやシルバーなどのレア・メタル類などの市況が一斉に暗転する状況となったため、ゴムのマーケットに連想売りの心理的な影響が及んだ点も小さくない。一連の商品の中でも特に値下がりが激しいのがアルミで、国際指標LME3カ月物は8月中の上げ幅のほとんどを失う大幅下落となっている。

 最近の素材銘柄の大幅上昇によりテクニカルな売りが入りやすい状況となっていたことに加え、中国の素材需要に対する回復期待感が広がっていたにもかかわらず、8月の中国貿易統計でアルミや鉛、亜鉛などの輸入量が予想されていたほど伸びていななかったことなども売り材料視されたようだ。
 
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