ロンミンで一部労組との合意成立も、楽観視できない理由

南アフリカ白金大手ロンミンのMarikana鉱区では3週間にわたってストライキが継続しているが、5日の労使(再)交渉を受けて、3労組との間で合意に至ったと発表された。具体的な合意内容はまだ伝わっていないが、先週からの対話路線が一応の成功を収めた形になっている。この合意には最大手のNUM(全国鉱山労組)も含まれており、事態打開に向けての第一歩を踏み出したと評価して良いだろう。

しかし、今回のストライキのもう一方の主役であるAMCU(鉱山建設組合協会)が、未だ合意文書にサインを行っていない模様であり、これでストが完全に終結するのかは不透明感が強い。実際、この発表は日本時間の本日7:40前後からヘッドラインとして報じられているが、マーケットは殆ど反応を示していない。

そしてこのAMCUは、今度は上期に6週間にわたるストライキを決行して12万オンスの生産を喪失したインパラ・プラチナ(インプラッツ)で、再び賃上げ要求を行ったことが明らかになっている。ストライキなどの強行対応は伴っていないが、労使交渉が決裂に至れば、同じ鉱山会社で1年に2度目の大規模ストライキ発生という最悪のシナリオも現実化する。

新興労組のAMCUは、組合員獲得運動の一環として、強硬な労使交渉に傾斜しており、ここ数年の南アフリカ白金供給環境を悪化させる一因になっている。仮にロンミンのストが終結に至っても、その地下茎には同様のストが再発する芽が多数育っている。安値是正の方向性は、今回の労使交渉の進展状況にかかわらず、維持されるだろう。

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