上海ゴムの急落は何を物語る!?

 東京ゴム先限は先週15日にキロ当たり220円70銭まで下落し、8月2日から9月6日までの上げ幅34円40銭の半値押し近くに値を沈めた。前回の本欄で目先の修正安を予想し、『修正安の幅については東京ゴム先限の上げ幅が34円強。その3分の1押しは約11円安の約224円、半値押しは約218円となるが、とりあえずは220円前後までの安値、修正安があってもおかしくあるまい』と述べたが、早くも220円付近まで下げた。

 キッカケは上海ゴムの中心限月である2018年1月限が先週末に値崩れし、トン当たり1万5,850元へと水準を下げたからだ。

 9月6日の高値1万7,840元から15日の安値1万5,850元までの下げ幅は1,990元、1元=16円85元で計算するとトン当たり3万3,531円、キロ当たり33円53銭の下げ幅となる。

 一方の東京ゴム先限は9月6日の高値234円70銭、15日の安値が220円70銭だから、その下げ幅は14円で、上海の下げ幅が東京を19円も上回った計算になる。

 東京の下げ幅よりも上海の下げ幅が大きかったのは、もともと、東京よりも上海の上げ幅が大きかったからだ。

 具体的には上海ゴムの中心限月は8月2日の安値が1万5,010元、高値が9月6日の1万7,840元で上げ幅は2,830元、1元=16円85銭で計算するとトン当たり4万7,685元、キロ当たり47円68銭。

 それに対して、東京ゴム先限は8月2日の安値が200円30銭、高値が9月6日の234円70銭で、上げ幅は34円40銭。

 つまり、上げ過程で上海が東京を13円強上回っており、今回、それを是正していることになるわけだ。

 さて、問題は今後の見通しだが、国際天然ゴム相場を主導する上海ゴムの中心限月は先週15日に1万5,850元まで崩れた。支持線の1万6,095元(8月31日)を下回っただけに、ケイ線の足取りは悪化したと見られる。

 次の支持線は8月2日の1万5,010元であり、もし、これをも下回ると8月1日の1万5,190元と7月31日の1万2,625元に大きな窓が開いており、これを埋めにかかることになる。

 この大きな窓は中心限月が2017年9月限から2018年1月限に切り替わったことによるもので、もし、2018年1月限が2017年9月限、あるいは11月限にサヤ寄せするようなことになれば、これは根本的な崩れであり、相場は完全な戻り売りへの基調転換を示すものになる。

 まさか、前述のようなことはなかろうが、いずれにしても、目先的には修正安を余儀なくされるのは仕方あるまい。

 本稿締め切りまでに、タイのバンコクで開かれていた天然ゴム生産国会議(タイ、インドネシア、マレーシア)の結果が入らず残念だが、もしかすると、『インドネシアとタイの利害関係対立で市況対策がまとまらなかった』になると、少々深押ししそうだが、『輸出量が10~15%削減されるのでは…』との早耳情報もあり、現段階で東京ゴム先限の220円以下を売り込むのはリスクありと見たい。
 
上海ゴム月足201708
 

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