230円台まで上昇を強めたゴム相場の背景にあるもの

 8月中旬以降の東京ゴム先限は210円台での推移が続いた。スペキュレーターを刺激するような材料に恵まれなかったところに、夏場の人気低迷で薄商いが続いたことが背景にある。9月に入ってからも状況が改善する雰囲気は薄かったものの、週明け4日に相場は急転直下、大きく上振れした。更に、5日も続伸し先限は230円台を捕えた。この水準は今年5月以来3カ月半ぶりのことである。

 上昇の原因の一つとして、インドネシア政府とロシア政府が、農産物と戦闘機とを政府間バーター協定で取り決めしたことがある。一定量のゴムがロシア製の戦闘機と物々交換で輸出することが決まったことで、それが新鮮な需要増加要因として材料視された。

 上海ゴム相場が先んじて上昇傾向を強めていることも軽視できない。上海商品取引所では、上場銘柄である銅、亜鉛、アルミニウム、銀、ニッケル、錫、圧延コイル、ほぼすべての銘柄が堅調に推移している。特に最近は圧延コイルが急騰、産業素材全体の上昇の先陣を切って動いている。この動きが上海ゴム市場にも波及して心理的な連想買いをもたらしている。

 参考までに、大豆やトウモロコシなど農産物を主に上場している大連商品取引所においても、鉄鉱石相場が今年6月から大幅続伸となっており、その動きは8月、9月と継続してアップトレンドは4カ月目に入っている。

 このように政府間での大型の貿易協定のニュースが流れたことに加え、中国商品市場の中の産業素材銘柄が軒並み上昇していることがゴム相場の上昇を牽引している。
 
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