QE3期待で上昇している金価格には失望売りの恐れあり。

先週末の8月31日、ジャクソンビルにおけるバーナンキ議長の講演で金融緩和第三弾(QE3)を、直接的表現で行うという言及はなされなかったが、市場は、いずれQE3が行われ、早ければ9月12日のFOMC(公開市場委員会)で発動されると期待して金価格は急騰した。

しかし、期待通り金価格が上昇し続けるとは思えない。その理由は、既に第一に、QE3は市場価格に折込済みであり、仮に9月に発動されれば達成感で反落する可能性があり、QE3を行えば、当面市場対策は使い尽くしになると思われる。

金利は14年まで超低金利を続けることが約束されているが、これを15年までの延ばす程度の選択肢しかなく、これ以上金利を下げても、企業の借り入れは増えず、預金金利は極端に低くなっていいるため貯蓄が減るものと思われる。

またロムニー共和党大統領候補はバーナンキ議長を再選しないとしており、バーナンキ議長は、オバマ大統領が選挙に敗れるとその地位を追われることになる。心情的にはオバマ大統領に肩入れしたくなるだろう。それなら、選挙戦が佳境に入る頃にQE3を行い、景気回復ムードを作ってオバマ大統領を支援したいところだろう。9月では早すぎる。今金価格を押し上げる要素に事欠くため唯一QE3を評論家は異口同音に金価格上昇要因として上げているが、要は、そうでも言わないと支えがなくいつでも下がり初めてしまうのが、今の金の実態ではないだろうか。

欧州債務危機も、際どい状況はすぎ、事態は流動的で、じわじわと悪化するのをどう食い止めるかという状況である。銀行の監督機構ができれば、当面の金融不安は取り除かれる。事態は好転してはいないが、危機的状況ではないため、金価格が上昇するほどの事件はなさそうである。

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