ゴムは上値抵抗線の220円から上放れるか

 東京ゴム先限は6月7日の安値178円80銭から下値を切り上げているものの、220円が上値抵抗線のような形になっている。

 8月17日の220円30銭、28日の220円80銭、29日の220円と3度220円を付けながらも、これを大きく抜くことが出来ない。上海ゴムに比べての割安、更にはタイ政府機関の買い介入、タイの天候不順によるゴム樹からの採液に支障…などのプラス材料があるものの、なかなか、先限が220円を抜けないのが実態だ。

 『強弱材料をハカリにかけると、強材料が多いのに高値をつけられなければ、失望売りを誘って下放れる恐れもあるのでは…』の声もあるが、東京ゴム先限の右肩上がりのケイ線(日足)を見ると弱気になりにくい。

 当面のポイントは上海ゴムの中心限月(2018年1月限)が8月17日の1万6,990元を抜けるかどうかだが、8月31日に1万6,095元まで下げあと、1万6,000元割れを回避して、9月1日には1万6,720元まで切り返している。

 8月17日の高値まであと270元に迫っていることは、裏を返すと引き続き強気勢が有利な相場水準にあるということであり、キッカケさえあれば一気に1万7,000元突破も可能といえまいか。

 上海期貨交易所が発表するといわれる上海ゴム在庫(8月25日現在で40万6,000トン)の供用品及び供用除外品がどのようなバランスになっているかどうかで、当面の上海ゴム相場が影響を受けるものと思われる。

 つまり、供用除外品が多ければ、上海ゴムの9月限及び11月限が売られる一方で、供用品の少ない2018年1月限は高値をつける可能性があるわけだ。

 昨年の上海ゴム在庫は11月18日時点で36万6,294トンまで増加したが、11月25日に発表された在庫は23万7,602トンまで、12万8,692トンも減少したのは供用除外品が倉庫から排除されたからだ。

 当時の上海ゴムの中心限月は10月までジリ高に推移していたが、11月3日の1万3,650元が11月14日には1万6,945元、11月28日に1万9,615元、12月14日に2万0,580元へと上昇した経緯がある。もちろん、この全てが供用除外品が13万トン弱を占めていたことによるものではないにしても、少なからぬ影響があったことは確かであろう。

 その意味では、今週の上海ゴムの動きから目を離せない。

 もう一つの注目材料は来週12日から15日まで開かれる予定のタイ、インドネシア、マレーシア3ヵ国の天然ゴム生産国会議で市況対策が合意するかどうか。カギはインドネシアが首をタテに振れば3ヵ国が輸出削減などに取り組むと思われるが、利害関係によって合意が先送りされた場合は、失望売りを誘う恐れもあるので、その行方を見守る必要がある。

シンガポールゴム週間足

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