米ガソリンは本当に供給不足になるのか!?

原油上昇。ガソリン先物高・米戦略備蓄放出の報道などで。46.98ドル近辺で推移。

金上昇。ドルインデックスの反発などで。1324.8ドル近辺で推移。銀・プラチナは金と同様。

上海ゴム横ばい。16620元近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てでおよそ324.8ドル(前日比5.6ドル拡大)、円建てで1,135円(同19円拡大)。価格の関係はともにプラチナ<金。

●東京ガソリン 1時間足 (単位:円/キロリットル)
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出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「米ガソリンは本当に供給不足になるのか!?」

「ハービー」はメキシコ湾沿岸地区にある多くの製油所を操業停止に追い込みました。

製油所再開までの期間等の考察は昨日の「米製油所稼働率はどこまで下がり、いつ回復するのか?」をご参照ください。

このような状況の中、先物市場でガソリン価格が大幅上昇となっています。

製油所の相次ぐ操業停止のため供給不足に陥る懸念があると報じられています。実際にその可能性はあるのだと思います。

しかし、ハリケーンの襲来によって大きな生産減少に見舞われた2005年と2008年にほど、今回はインパクトは大きくならないと考えています。

米エネルギー省は石油管理地区として全米を5つに分けています。以下のグラフはその中の2つの地区「東海岸地区」(フロリダ州やニューヨーク州等)と「メキシコ湾岸地区」(テキサス州やルイジアナ州等)のガソリン生産量を示したものです。

メキシコ湾岸地区のガソリン生産量において、大型ハリケーンの襲来の影響で2005年と2008年に一時的に生産が減少したのを確認することができます。

その後、メキシコ湾岸地区の同生産量は減少傾向となり、それに代わるように、東海岸地区の原油生産量が増加傾向となりました。

この生産量の入れ代わりが何を意味するのか?ですが、東海岸地区は5地区の中で最もガソリンの“消費量”が多い地区であり、その東海岸地区で消費する大量のガソリンを、それまで主としてメキシコ湾地区で生産したものを輸送していたが、ハリケーンの襲来が生産に大きな影響を及ぼしたことを教訓に、消費地である東海岸地区で生産し消費することとしたのではないか?と筆者は考えています。

つまり、メキシコ湾地区でのガソリンの生産障害があったとしても、以前ほどマイナスのインパクトは大きくならない可能性がある、と考えています。

図:「東海岸地区」と「メキシコ湾地区」のガソリン生産量 単位:千バレル/日量
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出所:米エネルギー省のデータより筆者作成

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