週刊石油展望

 先週末のWTI原油は前週比0.78ドル高の47.82ドル、ブレント原油は同1.52ドル高の52.48ドルとなった。

 前週末18日の海外原油は大幅続伸。米原油稼働リグ数が763基と前週比5基減少したことを好感し噴き上げる展開となった。また、サウジの6月原油輸出が日量689万バレルと2年9か月ぶりの低水準となったことも買い材料となった。

 先週は米国の需要期終了を見据えて強弱入り混じる動きとなった。週明け21日は前週末の急騰の反動から反落。ウィーンで実施された産油国専門家会合で7月の生産遵守率が94%となったとの発表があったが、特段材料視されることは無かった。翌22日は小反発。米製品需要にピークアウト感があるものの、米原油在庫が8週連続で減少する見通しから買い優勢となった。23日は堅調なEIA統計を受け続伸。米原油在庫は332.7万バレル減少と予想通りだったが、増加が懸念されたガソリン在庫が122.3万バレル減少と製品需要の底堅さが好感された。24日は反落。ハリケーン「ハービー」が急速に勢力を強めてテキサス州を直撃するとの予報がでており、一時的な供給逼迫以上に経済への打撃が警戒された。ただし、アジア時間の夜間取引で海外原油は買戻し優勢の流れとなり、東京市場は前日比プラスサイドで取引を終了した。”

 今週の原油相場は波乱含みの展開が想定される。先週のWTIは半値押し水準でのボックス圏の動きとなったが、目先は26日にもテキサス州を直撃するハリケーン「ハービー」の動きに注視。通常、ハリケーンは一時的な供給懸念から急伸するパターンが多いが経済的被害懸念から売られる珍しい展開となっている。主因は急速に積み上がったファンド系買い玉の持ち高調整と見る。6月後半の安値時は32.7万枚だった買い越しが、50ドルを突破した8月頭には48.7万枚まで急増した。米国ではドライブシーズンの終了から製品需要減、原油在庫増の懸念もあり、一段と持ち高調整が進めば45ドル割れも想定される。焦らずにじっくり押し目買いスタンスで取引に臨みたい。
 
NY原油チャート

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