2021年までの世界の天然ゴム需給~供給不足は拡大へ

 『世界と中国における天然ゴム産業レポート(Global and China Natural Rubber Industry Report)2017-2021』(全文閲覧は2700ドル)によれば、2016年の世界の天然ゴム生産量は+1.1%増加し1240万トンとなる一方で、消費量は+3.8%増加して1260万となり▲20万トンの供給不足であった。この傾向は今後拡大し、2021年には▲70万トンの供給不足になるという。

 タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、中国が世界の6大生産地で2016年の生産量の86.5%を占めていた。そのうち最大の生産国タイは450万トン、36.3%を占めていた。

 天然ゴムの75%はアジア、アフリカ、ラテンアメリカなど発展途上国で消費されている。

 世界最大の消費国は中国で、2016年の消費量は前年比+4.6%増の4896万トン。そのうち77.9%はラジアルタイヤ用であった。中国の需要は17年~21年の間に年率+4.5%の勢いで伸び、2021年には578万8千トンになり、9割はラジアルタイヤ用だと予想している。

 一方、中国の天然ゴム生産量は、2016年は76万4千トンと世界の6.2%を占めた。2021年までに中国は107万9千トンを生産すると予測。中国の極端な需給ギャップは、2016年は413万2千トンであるが、2021年までに470万9千トンになるだろうとしている。

 2016年下半期から2017年2月中旬まで天然ゴム価格は急騰し、1トンあたり2万700人民元と2014年以来のピークに達した。原油価格などの値上がりや大型トラック用タイヤなどの需要増によるものであった。

 タイは4回にわたり在庫を放出し供給を増やしたが、消費の伸びは変わっていない。天然ゴム価格は2月下旬から6月下旬まで下落し、7月は少し反発している。来年は供給不足が表面化して天然ゴム価格は上昇を見せるだろう。
 
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