週刊石油展望

 先週末のWTI原油は前週比2.66ドル安の47.04ドル、ブレント原油は同1.90ドル安の50.96ドルとなった。

 前週末10日の海外原油は大幅反落。OPEC月報により2017年度の世界石油需要が前月から日量11万バレル上方修正されたことから買いが先行したが、7月のOPECの月間生産が増産であったことや、株安により利食い売りが入り、マイナスサイドに沈むこととなった。翌11日は小反発。IEAの月報により7月の世界原油生産高が前月比で23万バレルの増加となったことで安値を試す場面が見られたが、サウジアラビアの7月の原油生産が6月から減少したことが強材料となり、買い支えられた。

 先週は前週続いていた持合いを下抜け調整局面となった。週明け14日は大幅反落。中国の製油所稼働率の悪化により、原油需要の低下が懸念された。翌15日は小幅続落。ドル高の進行や、シェールオイルの増産見通しが嫌気され軟調な推移であったが、米原油在庫の減少見通しが支援材料となり、引けにかけてはほぼ下げ幅を消す展開となった。翌16日も続落。朝方発表されたAPI在庫統計において、原油在庫が予想310万バレル減少に対して、920万バレルの減少と予想を大幅に上回る減少幅であったことで買われたが、EIA在庫統計では原油在庫はAPI在庫統計とほぼ同様の強い数字であったものの、製品在庫が小幅ながら予想外の増加となったことでじりじり値を下げ、前日安値を割り込むとさらに売り圧力が強まり、下げ幅を拡大し、安値圏での引けとなった。翌17日は反発。目新しい材料には乏しかったが、短期的な下げ過ぎ感や、前日のEIA在庫統計の原油在庫の大幅減少が材料視されたものとみられる。

 今週の原油相場は持合いか、やや上向きの展開を想定する。先週発表されたOPEC,IEAの原油需要、生産などは強弱まちまちな内容であり、さほど売り材料が目立つ状況でもなかったことを考慮すると、先週の下落はテクニカル面や、ポジション絡み主導のものと思われる。EIA統計においての原油在庫の直近の減少ペースは目を見張るものがあり、ファンダメンタルにおいてはむしろ強気で考えても良さそうなところである。当面流れが落ち着くまでは下落リスクは伴うものの、現時点では直近の安値(WTIベースで42ドル程度)を意識する程の状況とは言い難く、安値圏での突っ込み売りは避けたい。また、依然として高値圏での抵抗は強く、高値は追いづらいため、押し目買いスタンスで取引に臨みたい。

NY原油チャート

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